2-2 セックスレスと妊娠・出産

 

 

 

仲睦まじい夫婦が、毎晩のように愛を交し合い、
その結果として、妻のお腹に愛の結晶を授かったとします。

 

 

本来なら、無条件に祝福されるべきことでしょう。
なのに………妻の妊娠をきっかけとして、
仲の良かった夫婦がセックスレス状態になることがあります。

 

 

妊娠中にセックスを避けるのは当然としても、
無事に出産してからも、そのままセックスレスが続く…という話をよく耳にします。
セックスレスと妊娠の関係は、考えている以上に根の深いもののようです。

 

 

妊娠がセックスレスのきっかけとなる理由としては、まず、妊娠中の妻の姿が挙げられます。

 

 

男性は本能的に、“くびれのある女性” に性欲を感じます。

 

くびれがある=妊娠していない=自分の子を妊娠することが可能

 

という連想がはたらくため、女性のくびれは、

 

“子孫を残したい” という男性の本能に訴えかける…という説もあります。

 

 

若い未婚の女性ほど体型を気にし、くびれのあるボディラインに憧れるものですが、
本人は意識していなくても、そこにはこんな理由もあったようです。

 

 

妻が出産した後も、夫の脳裏には、
妊娠していたときの「くびれのない姿」が焼き付いていて、
妻を性の対象として見られなくなってしまうわけです。

 

 

また、出産後にはさまざまなホルモンのバランスが崩れ、体質が変化するため、
出産後に太ってしまったり、妊娠中に太った体型が戻らなくなる、
というケースも多いようです。

 

このような体型の崩れによるセックスアピールの低下も、
セックスレスに結びつくことになります。

 

 

また、妊娠後の妻の変化は、夫にとって
たんに外見のセックスアピールが低下するだけではありません。

 

 

「見た目」のイメージが変わると同時に、
妻を「見る目」も変わってくるのです。

 

 

たとえば、女性は妊娠とは関係なく太ってしまうことがあります。
そのような場合は、「見た目」は変わっても「見る目」は変わりません。
まあ、よっぽど女性の外見だけに異常にこだわるタイプの男性なら話は別ですが…。

 

 

しかし、妊娠〜出産という場合、
妻の「見た目」の変化はそのまま「見る目」の変化につながります。

 

 

つまり、子どもを産んだことで、女性は母親に変化するからです。

 

 

夫の目には、妻が「ひとりの女」ではなく、「ひとりの母親」に映っています。

 

 

母親というのは性の対象ではありませんから、
夫は妻に性欲を感じなくなり、セックスレスに陥ってしまうというわけです。

 

 

 

こうした男性の心理は、女性の立場からみれば「ふざけるな!」
と叫びだしたいくらい、なんとも身勝手で理不尽なものに聞こえます。
けれど、残念ながら統計上も、このような男性は思った以上に多いものです。

 

 

あるいは、妻のお腹に子どもが宿った段階で、
“子孫を残した”という事実が男性の本能にはたらきかけ、
その女性に対する性欲を奪ってしまうのかもしれません。

 

 

いずれにせよ、妻の妊娠は喜ぶべきことには違いありませんが、
一歩間違うとセックスレスになる危険をはらんでいるのです。