2-1 セックスレスの原因は?

 

 

 

ひと口に「セックスレスの原因」といっても、
これを特定するのは非常に難しいことです。

 

 

なぜなら、一番根っこにある原因は「その男性」と「その女性」の、
きわめて個人的な問題であり、場合によっては、
本人もとっくに忘れているような遠い過去、あるいは生い立ちに原因があることもあります。

 

 

このように根の深いケースでは、
とうてい素人の手には負えませんし、心理療法の専門家にかかったとしても、
原因の特定には何ヶ月も、ことによったら何年もかかるかもしれません。

 

 

ですから、ここではまず、表面的に見えている「状態」や内面的な「感情」の中から、
セックスレスになってしまった直接的な「きっかけ」を探ってみることにしましょう。

 

 

きっかけは、原因そのものではありませんが、原因を特定するヒントにはなります。
そこから少しずつ突っこんで考えてみることで、真の原因が見えてくるかもしれません。

 

 

【表面的な状態】

 

面倒くさくて…
疲れているから…
妊娠・出産してから…
相手が浮気しているため…
セックスの相性が悪いので…

 

 

【内面的な感情】

 

男女というより家族のようになってしまったので…
肉体的なコンプレックスを指摘されて…
過去の出来事を引きずっているため…
もともと子どもが欲しかっただけだから…
性的に異常な嗜好があるから…

 

 

 

 

セックスレス問題を扱うクリニックなどでカウンセリングを行うと、
相談者からはこうした言葉がよく聞かれます。

 

 

ただし…くり返しますが、
これらはあくまで「きっかけ」であって、
「セックスレスの原因」そのものとはいえません。

 

 

同じような状況にあっても、セックスレスに陥っていない夫婦はいくらでもいます。
要は、ふたりがそれまで築いてきた夫婦の関係性や、
夫または妻の性格や考え方によって、
これらの状態や感情がセックスレス状態の引き金になる場合が多い…ということです。

 

 

夫婦がお互いへの愛情を持って生活していくうえで、
セックスはたいへん重要な営みの一つです。
夫婦にとって大切な「セックスというコミュニケーション」を怠ると、
配偶者に対する愛情が薄れてしまったり、
今後夫婦生活を送っていく自信を失ってしまうことがあります。

 

 

ふたりに夫婦関係を続ける意志があるなら、
この問題をそのまま放っておくことはできません。
放置しておくと、時間が経つほど夫婦の溝は深まっていくからです。