2-8 女性の性疼痛症

 

 

セックスが苦痛でしかない…。
それがたんなる比喩ではなく、実際に肉体が痛みを感じるのが性疼痛症です。
性疼痛症には、身体的原因で起こる痛みと、心理的に起こる性器の痛みがあります。

 

 

性疼痛症は、男性にも女性にも起こりますが、男性の発症例は比較的少ないそうです。
いっぽう女性では、精神的な原因から性器に痛みを感じることが多いようです。
この場合、何かの病気だと思って産婦人科で診察したところ異常が認められず、
精神科を紹介されてそこで初めて、精神的な原因による痛みだと実感することになります。

 

 

また、精神的な原因での性器の痛みを感じる人は、
似たような体験をされているケースが多いようです。

 

 

初体験のとき、ものすごい激痛を感じた…。
怖がりで、スプラッターホラー映画や暗闇が嫌い…。
きちんとした性教育を受けていない…。
セックスの話ができる友だちや知り合いがいなかった…。
流産や中絶の経験がある…。

 

 

おもにこれらのパターンに当てはまるか、
これらのいくつかのパターンが複合したタイプがいるようです。

 

 

 

この女性たちに共通するのは、
「自分の体の中に異物が入ることへの抵抗感と恐怖」
であるといいます。
外性器は尿や月経血が「出る」ところであって、何かが「入る」ところじゃない…。
そうした思いが、性的な状況になると痛みを感じさせるのだそうです。

 

 

「初体験のとき、すごい痛みを感じましたが、彼氏が止めてくれなかったので
痛くて痛くてたまりませんでした…」
「処女膜が破れたときの出血を想像すると、怖くてできません…」
「必死な顔で迫ってくる彼氏がいまだに怖い…。好きだからガマンしていたけど、
もう痛くてたえられません…」

 

 

 

精神的な原因で脳に痛みを訴え、性疼痛症になっている場合は、
専門家のカウンセリングを受けたり、
ふたりでじっくり話し合ってみることが大切です。
お互いのコミュニケーションを通じて、セックスレス解消の糸口がつかめるかもしれません。