5-6 アブノーマルセックスと異常、変態性欲

アブノーマルセックスというと、男性が女性に求めるもの、
男性が女性に強要するもの・・・

 

というイメージがあるかもしれませんが、
女性向けのアンケート結果を見てみると、
女性も想像以上に「アブノーマル」に対すると興味と試してみたい気持ちを持っているようです。

 

【女性に質問】エッチで試してみたいけど、言えないプレイはありますか?
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いずれもハードなものではなく、ちょっとした冒険心といった感じのアブノーマルプレイですが
興味があるもののベスト3は

 

「アナルセックス」
「目隠しプレイ」
「ソフトSM」

 

といったところでしょうか。

 

 

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アブノーマルセックス。
異常。
変態性欲。

 

 

 

なにやらおどろおどろしい単語が並びましたが、
これらはいったいどんなものなのでしょうか?

 

アブノーマル(abnormal)とは、辞書によると、
「正常ではない物。 平衡を失い常軌を逸したもの」
などの意味が書かれています。

 

 

それでは、アブノーマルに対するノーマル、異常に対する正常、変態に対する常態、
…って、いったい何なんでしょう?

 

 

たとえば、あなたの夫がこんなことを言い出したとします。

 

「一度でいいからさ、Hのとき縛らせてくれないか…」

 

 

あなたは驚き、あきれ、夫は変態だったのかと悩み、心配するかもしれません。
その気持ちはよくわかります。

 

でも。

 

夫婦のマンネリ化したセックスへの刺激として、
「縛る」「吊るす」「鞭で叩く」「ろうそくをたらす」
などのソフトSMプレイを楽しむ性癖があったとしても、
最終的にはセックスを目的としているのであれば、
ただちにアブノーマルだとは断定できません。

 

まあ、やや危険な兆候ではあるようですが……。

 

 

 

また、俗にいう変態的なプレイに興味があったとしても、正常の範囲内だと思います。

 

早い話が、あなたの夫や彼氏、近隣の住人、職場の上司や部下…。
そしてもちろん、あなた本人。

 

どんな人間も、ある程度の変態性は持っているものなのです。

 

セックスの目的が「子孫を残し、種の維持を図るための生殖行為」であり、
その手段が「男性器を女性器に挿入し、各々がオーガズムに達する」こと、
という前提に立てば、オーラルセックスをはじめとするさまざまな前戯や愛撫、
あるいはマスターベーションなどは、セックスの本来の目的ではない
「異常」で「変態」な行為ということになってしまいます。

 

でも、現代の性において、そんなことはごく当たり前の性の営みです。

 

 

危険視すべき、本当の意味でのアブノーマル(異常、変態)とは、
セックス以外の行為や目的によって強い性的興奮やオーガズムを得ることができ、
あるいは自制心で抑えられないほど病的にそれを求めてしまっているという人です。

 

榊保三郎博士は著書「性欲研究と精神分析学」の中で次のように分類しています。

 

 

■性欲の対象に対して間接行為のみで性的満足を得る。
  SM、フェチズム、視姦、露出、加虐、被虐、スカトロジーなど

 

■性器による性交以外、性感帯以外で性的満足を得る。 
  肛門交、口淫、尿道淫、擦淫、自慰など

 

■性的対象を取り違えて性的満足を得る。 
  同性愛、若少愛、獣姦、近親姦、老齢愛、屍好症、乱交、スワッピングなど

 

 

こうした因子は、じつは誰の心にも潜んでいます。
たいていの人は無意識のうちに危険な因子を抑制、・抑圧し、理性の力で
心の奥深くに埋没させ、ふつうの人の顔をしているに過ぎないのです。

 

無意識下に埋没させられた願望や悲願は時をかけて発酵・変化し、
何かの「きっかけ」があればアブノーマル(異常、変態)の世界へ人々を落としていきます。  

 

アブノーマル(異常、変態)な性に悩んでいるあなたも、
幼少期を含め何かの「きっかけ」によって、現在のこだわりに取り憑かれているのです。

 

 

また、強度に偏ったアブノーマルな性を持つ場合、
境界例(Border line Case)などの精神的疾患が絡むケースもあります。

 

極度に衝動が強く、自己コントロールが困難な場合や、自分自身の混乱が強い場合は、
精神臨床的な見地からの診断や治療が必要なケースも少なくありません。

 

 

さらに、アブノーマルな性が社会の公序良俗を乱すばかりでなく、
法律に抵触した場合は、「犯罪」という行為にまで発展します。

 

江戸川乱歩の生み出した名探偵明智小五郎のデビュー作『D坂の殺人事件』は、
アブノーマルな性が、ついに殺人という悲劇を引き起こした顛末を描いています。

 

これはフィクションですが、現実の世界にもアブノーマルな性が引き起こした犯罪事件は
枚挙にいとまがありません。

 

そこで、まずは自己分析と、その「きっかけ」が何であったかを探り、
あなた自身のアブノーマル(異常、変態)な嗜好の理解や
悩みを少しでも和らげる手掛かりを見つけ、少しでも悩みを緩和してください。

 

 

また、パートナーがこのようなアブノーマルな性癖を持っている場合にも、
頭ごなしに否定したりせず、相手の悩みに理解と共感を示すことで、
歩み寄る態度が求められます。

 

 

また、そのような反社会的なレベルの性癖ではなく、
ふつうに社会生活を営むことができる男女の場合、
多少のアブノーマルさは、お互いが納得さえすれば受け入れられるものです。

 

思い切って、身をゆだねてみたら…。
もしかすると、そこで今まで知らなかった快感と出会えるかもしれませんよ。